エクストーンの金です。5/11 (木) より開催されていた RubyKaigi2023 も大盛況のうちに閉幕しました。 ここでは今年行けなかった、来年行ってみたい、という方に RubyKaigi の魅力を紹介します。
RubyKaigiで発表された技術トピックについては、後日別のまとめを公開予定です。
世界の Ruby 界隈におけるプライマリイベントである
RubyKaigi はプログラミング言語 Ruby に関する「世界の」プライマリイベントです。 界隈のプライマリイベントというのは、Apple であれば WWDC、Microsoft であれば PDC、といったイベントがありますが、これらのイベントは当然 Apple や Microsoft の本拠があり、IT 業界の世界的重心でもあるアメリカで開催されています。 Ruby は日本で生まれた言語ということもあり、 RubyKaigi は日本で開催されます。日本での開催ながら、世界中の Rubyist にとって最先端・最高峰のイベントであり、ワールドカップのように世界中から Ruby 界隈のすごいメンバーが集まります。
Rubyのコミュニティがわかる
そんな Ruby 界隈の最高峰イベントは、あるときは学会のような、またある時は学園祭のような雰囲気があり、Ruby の世界で大切にされている「コミュニティ」をフルに味わい、楽しむことができます。
なのでスポンサーブースも単なる製品やサービスの宣伝の場ではなく、そこで携わっている開発者や現場の人同士が交流する場になっており、さまざまな趣向を凝らしたブースでいろいろな人がよもやま話に花を咲かせていたりします。
また会場のハックブースや廊下などでも突発的にコラボが起きたり、いろいろな活動を目の当たりにすることができます。
こうした雰囲気は、かつて学園祭などのイベントに参加したり、作品を発表したり、構想だけは壮大な作品を企画したけど完成せず発表できなかったり(笑)した方には何か響くものがあると思います。
「ビジネス」や「お仕事」の視点からどういった成果を挙げるか? どれだけの利益を上げるか? だけを考えいてはわからない、数値的に測定できない可能性の風や波を感じられるはずです。
開催地の風土がわかる
RubyKaigi は毎年開催地が変わるので、その土地の風土や食に触れることができます。
ただ地方で開催されるというだけでなく、地元自治体や関連団体などと連携し、交通・食・アクティビティなどの周辺サポートがとても充実しています。 これは RubyKaigi 運営のすばらしさゆえですが、スポンサーなどとの連携も含めて、現地で味わえば感激すること間違いなしです。
RubyKaigi の成り立ちについては以下の記事に詳しくありますが、たくさんの人の努力と情熱の結果、いまの RubyKaigi が実現していると思うと、毎年「自分も歴史の目撃者だ」と感じます。 findy-code.io
おわりに
"rubykaigi is journey."
これは現在 RubyKaigi のチーフオーガナイザーを務めている松田明さんのことばですが、RubyKaigi には単に「技術レベルの高いカンファレンス」という枠を超えた「いま見るべき人・コミュニティの営み」という要素があると思います。
サッカーが好きな人にとってのワールドカップのように、マンガが好きな人にとってのコミケのように、RubyKaigi も終わった瞬間から次の開催に向けて動き始めています。
ここまで読んでいただいた方と旅路が交わる日が来ることを願って終わりたいと思います。